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2015年11月 4日 (水)

沢村貞子さんのエッセー

Img003_443x640ボランティアに行っている、岡山済生会病院の新館が1月1日にオープンします。それに伴って、私達の活動の場も新館へ移ります。

新しい場所は、一体どれほどのスペースなのか?

今までと同じような活動が可能なのかどうか?

どなたに伺ってみても・・・

霞みに包まれたような返事が返るばかりです。

引越しの用意を!

荷物を少なく!  と、こんな声ばかりが聞こえますが・・・ 今ひとつ実感が伴いません。

そんな中、患者さんやご家族の方が自由に過ごせるデイルームの本棚から、引越しを機会に「処分するので欲しい方はどうぞ!」と段ボールに3杯程の本が集められていました。

その中から3冊ほど頂いて帰り、このところベッドに入ってから毎夜、数ページずつ読んでいるのが 沢村貞子さんの「寄り添って老後」です。

昨夜「人づきあいそれぞれ」というのを読みながら、私もそんなところがある!と同感したのです。

沢村さんはご近所さんの玄関ベルを押すのは、ご家族におめでたか、ご不孝のあったときに限って。

ゴミ出しで顔を合わせた時も、二言三言、ご挨拶をかわすだけで長話はしなかった。

時々は我ながら、ちょっと気になるほど、素っ気ないこともあった。   

そういう付き合いの悪さは、家事と仕事に追われているためもあったが、生れ育った浅草の路地の付き合い方が身にしみついていたせいとも言える。

下町の人間は情に厚いというのはその通りだが、ただ、むやみに他人の暮らしに踏み込まないように・・・子供の時からやかましく仕込まれた。

小学生の時、家の前を掃いていると、近所のおばさんがおめかしをして通りかかったので、「おばさん、おでかけ?どちらへ?」と言うと、びっくりしたように私を見て「え? ああ、ちょっとね」と言いながら行ってしまったそうである。それを母に話すと・・・叱られた。

「誰が何処へ行こうと余計なお世話だよ、人には聞かれて困ることだってあるんだからね」 そういうときは、

「おでかけですか、行ってらっしゃい」 そう言って気持ち良く見送るだけでいい。  そう教えられたのだそうです。

小学生の頃から、こんな風に躾けられて・・・昔のちゃんとしたお家ではどこもこうだったのでしょうか?  

私が同感するのは、躾けのことではありません。私の場合は 人様との会話が下手であるがゆえに・・・もう一言、突っ込んで尋ねることができない・・・結果、素っ気ない会話になってしまう点です。 だから・・・友達が少ないのも自分で頷けるのですが、、、今更、この性格は変わらないでしょうねえ~ 

沢村さんは 仲間同士の深い付き合いを避けたのだから、生意気な女優、冷たい女・・・と眉をひそめられても、仕方がない、とあきらめた。 と書いている。

我が夫婦も、正に今、寄り添って老後の日々です。

なかなか難しくもあり、楽しくも、めんどくさくもあり・・・ 

試行錯誤のような日々が流れていきます。

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書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

こんばんは★
「おでかけですか、行ってらっしゃい」 そう言って気持ち良く見送るだけでいい。
これ、いい言葉ですね。
人付き合い、ちょっと似たところがあり、ホッとしました。

boutiqueboutiquemoka様
早速のコメントありがとうございます。
人づきあい、似たところがある・・・? そうなんですか?
私はどうしようもなく下手なんですよ。 
「お出掛けですか、行ってらっしゃい!」ってホントに良い言葉だと感じますね。
素っ気なくはないし、ちゃんと優しさが感じられて・・・
嬉しいおでかけなら、向こうから教えてくれる場合もありそうですしねhappy01

人づきあいって難しいですよね。してもらって嬉しいことは人にも嬉しいかなと思うけど・・・相手にもよりますよね。
私は、自分がそのひとにしてあげたい(こういう言い方も不遜かも)と思うことは自分の気持ちに正直に動こうとしています。もちろん相手のことも考え、押しつけにならないようには考えるけど。
あとは知りません(^_^;)
人に何かしてあげて喜びを感じる人、思っていても外に表すのが苦手な人、好意を素直に受けられる人、そうでない人、色々な人がいるということに年を取ってやっとわかりつつあります。

boutiqueboutiqueayako様
人の心ってホントに人様々で、驚くこともありますね!
私は、こうしてあげたら良いなぁ~ と、思うことは結構ありますが、
そのきっかけを作るのが下手で、何もしないまま・・・が多いかもしれませんし、
他人に甘えるって云うのか、お願いするのが下手だったり、苦手です。
だから、損な性格とも言えるかな?  
その分、自分で何とかしようと頑張るか、諦めるかですcoldsweats02
年をとるって、悪いことばかりじゃなく、人間的には深みが増す感じってありますねhappy01

こんばんは
沢村さんのエッセイ好きで、図書館で借りて読んだこともありました。
浅草生まれのさばさばした性格のにじみ出る文章には沢村さんの生き方が表れているような気がしました。

人づきあいが下手だとおっしゃていますが、ボランティアやオープンデーで深いお付き合のお友達がいてうらやましいとおもっていました。ともこさんの生き方に賛同されている方が多いのではないでしょうか、

どちらかというと私自身も友達は少ないほうで、寂しいと感じるときもありますが、生まれたとき一人だったようになくなるときも一人なのでこれでいいのかなとあきらめに似た気持ちで日々過ごしています。
寄り添って生きる夫婦、素敵ですね。私もそうありたいですが、お互い自己主張が強くて反省の日々です。

boutiqueboutiqueさっこ様
さっこさんも沢村貞子さんの文、お好きなのね。
如何にも下町らしさを感じさせるサバサバ感が特徴でしたねぇ~
もう、知らない年代の方が増えたかしら?
私ね、会話のやり取りが続かない・・・面白くない人間なのdownそれは自分が一番よく知っている事だけれど、
どうも、頭にあることが口に直結してないような・・・何か欠陥があるんじゃないかって感じるのよcoldsweats02
でも、沢村さんの書かれているのを読んで、少しほっとした気持ちになりました。
会話だけじゃなくて、人それぞれのやり方で個性を現わしたり、周りと繋がるのでしょうねぇ~
自分から声をかけるのがとても苦手なので、友達が少ないのだろうと思っています。
仕方ないです・・・sweat02

浅草の路地の付き合い方・・・これこれよっくわかります。中京の嫁になってまず腹がたったのは「どこ行きえ???」って声をかけられること。若い私はバカで「今日はちょっと神戸へその後大阪の・・・」とか返事しながら「なんでこんなこと言わなあかんの」ってお腹の中は沸騰!!!ある時「それって、ただの挨拶やねん。ちょっとそこまでって答えといたらエエのんよ。そうなんですよ。「おばあちゃんどうえ??」ってきかれたら「今日はちょっとお熱があって…とか報告しなくったて「おおきに、きげんようしたはります」っていうんです。ア・ア・ア・・それがわかってからもう50年。今ではすっかり自由です。もう、誰もわたしにに興味は抱かない。中京、サイッコーに自由です。沢村貞子さんで思い出したこと。人様から何かいただいたらすぐにお返しをしない。忘れたころに、そっとさりげなく何か送るってこと。これは私もそう心がけています。

おはようございます。

 沢村貞子さん亡くなりかたもあっぱれでしたよね。
 私も見習ってその時は「点滴はしないでね」と家族には言っておりますがどうでしょうか?

 筋の通った昭和の人、改めて大した人だ!と感心しております。
 本箱のどこかにその本があったはずです。
 探して読んでみますね。
 きっと以前より違う思いがわいてきますよね。

 思い出させてくださりありがとうございます。

boutiqueboutiqueももり様
中京も、浅草に似たところがあるのですね?  まああ、他の所だって考えようによれば
同じようなのかもしれませんが・・・
私はそう云う点では、凄くバカ! 要領が悪い? 融通が利かない? とに角バカ正直sign01
性格がそうなのでしょうけれど、中学から親元を離れ寮生活だったから、親の姿をみて育ってないことも
関係してるかも? などとこじつけています。
ももりさんの今の自由さを見習わないとと思いました。
沢村貞子さん世代の方には学ぶところが沢山あります。

boutiqueboutiquecoco21様
筋の通った昭和の人・・・ホントに学ぶところが一杯です。私達世代(多分coco21様より少し年増だと?)がしっかりしないと、次世代へ譲って行けないですよね~  
自由って事が、安易に考えられ過ぎて心配な私です。
自分を律するなんて言葉はもう通じないのでしょうか?

山の手の生活も下町の生活も解りませんが
今 自分が置かれた立場を理解し感謝しつつ・・・
過ごしています
人は1人では生きていけない
多くの人に助けられ支えられ生きている
生かされていると言った方が正しいかな

田舎ではちょっと姿が見えないとどうかしたかと
皆で心配したり惣菜をお裾分けしたり 私は
有難いと思うわ
介護うつで通院治療した私は引きこもりがち
なのでみんなが心配して訪ねてくれ感謝
主人も体調振るわず(もう長いわね)お互いが
支え合い寄り添って生活しています

boutiqueboutiqueおばさまへ
生れ育った所でずっと暮らせる・・・これって一番お幸せだともいえますね。
それはそれでご苦労もあるかもしれませんが、新しい土地に移ると、
それなりに順応しなきゃいけませんもの・・・
人生で一番長くなった地でも、未だにとけ込めなかったり、馴染めないことってあります。
お惣菜を分け合うようなことは、まずありませんよ。
昔ながらの、そういう気安さに憧れます。

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