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2013年9月30日 (月)

注文の多い料理店

前回のブログの続き・・・

 早池峰山の登山口と云った辺りへ連れて行ってもらい、実際に宮沢賢治が歩いたであろう場所に立ちながらお話しを伺った。 

賢治が書いたお話の舞台は此処ではないか? と云えるほど、ほとんどが実在の場所を舞台にしているらしい。

 早池峰のこの辺りには金山が、規模は小さく量は少ないながらも質の高いものがでてくる。そういう所が割に数多くあったそうだ。鉱石学者でもあった賢治だから、そう云う場所にもよく足を運んでいたらしい。

 話しは変わるが【注文の多い料理店】はご存知の方も多いことと思う。

 私、あれを読んだ時に不思議なお話で、こんな話をよく思いつくなあ~と、そんな気持ちになったことを覚えているが、 今回その話のきっかけと云うか、下敷きと云うか・・・そんな話を聞いたので、ここで紹介したいが、その前に少し説明を。

 ある場所でバスを降りるなり「この辺りをぐる~と見まわして、なにか感じませんか?」と案内の浅沼氏が問いかけた。 ・・・いや~人家など全く見えない、緑に囲まれた場所。突然の問いかけに誰も、どう答えたらよいものか、声を出す人がいなくて、浅沼氏がさらに続ける。055_800x600

   「鳥居がみえますねぇ」 

 なるほど、云われてみれば、ある ある。

 丸太を組み合わせただけのような作りで、周りの緑にすっかり溶け込んでいる。

 

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「小さいと思いませんか?」

一々云われないと感じない鈍さに我ながら呆れてしまうが、本当に低くて、少し身長のある人なら頭をかがめないとぶつけそう。 

ここで案内の浅沼氏が話したことに一同驚くwobbly

この猫底というこの辺りに住んでいた人達は身長は低いが、がっしりした体格の人達で・・・○○族と云われ・・・

    ・・・えっ! ええ~っ! ・・・058_800x600_2

 

それで、鳥居も低く作られているのだ!

これはブログに書いてしまってもいいのだろうか?

と不安を覚えながら書いている。

なんとか族と云うところだけは、せめて、ぼやかしておこう。この人達の事を○○族と云われたが。

鳥居をくぐって段々を登ると、簡素なつくりの小さな神社がある。神社の横手をまわると少し開けた場所に出る。人家が数棟、肩を寄せるように並んでいる。

○○族という人達は金坑で働くには都合がよい体形で、ゴールドラッシュに沸く時代にはこの人達のような労働者とともに、芸者をはじめ遊ぶ場所も沢山あり、決して広いとは思えないこの場所に千人もの人が居たという。

1日の労働が終わると、その日の給金を手に呑んだり遊んだり・・・

1枚脱がされ・・・2枚・・3枚と・・・

朝が来て家に帰る頃には丸裸にされている。

 そういう人達の様子を賢治のメガネを通すと【注文の多い料理店】という一風変わったお話しに出来あがったということらしい。 

    う~~ん! 賢治はなかなか手強いなあ~happy01

 

注文の多い料理店の内容についてはここに記しませんが、舞台裏の話を聞くと再度読んでみようと思う方もいらっしゃるかもしれませんね?

私は、お話しの最後ってどうだったっけ? と記憶が飛んでいたので、幸い手元に絵本があったし、読みなおしてみました。

この日は丁度、賢治の命日で、賢治祭というものが花巻で毎年開催される日です。賢治に熱い思いを持った多くの方々が集まって、献花をしたり、雨にも負けずの詩を朗読したり・・・賢治フアンが熱を上げるのでしょう。

しかし、浅沼氏のお話によれば、花巻時代の賢治に対しては誰一人として暖かい目で見るものは無く、石を投げんばかりの扱いであったそうです。

そして賢治も、花巻の事は何も書いていない。 と云う事でした。

時代が変わると、こんなに賢治、賢治と云ってもてはやされている。皮肉なものですね。

 

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コメント

こんばんは

注文の多い料理店、確か山猫の罠にはまってしまったような結末だと記憶していますが、奇想天外なお話ですよね。
あの話が生まれたきっかけも面白いですね。石川啄木といい、岩手県の作家は生前認められることなく若くして亡くなっている人が多いですね。

bookさっこさん、おはようございます。 毎度コメントもありがとうhappy01
賢治のお話はほとんどが事実に基づく場所があるということでした。
それにしても、本当に賢治も啄木も大変な人生でしたが、その人生を閉じた後に、岩手に大きなプレゼントを送り続けていると感じます。啄木の借金も払い終わって余りあるというところでしょうねcoldsweats01

注文の多い料理店
犬の死を金銭で図る心卑しい人間の本性というのか
傲慢さを書いたものだったでしょうか。
しっかり覚えていませんが・・・down
考えさせられました。
啄木は大好きな歌人の一人です。

bookおばさま、こんにちは!
啄木の歌は見たまま感じたままを素直に読んでいて、私も好きです。
ああいう生き方しか出来なかったのが悲しいですね。
注文の多い・・・レストラン側がお客に対する注文が多く、自分達が食べられてしまいそう!
危機一髪のところで犬に救われるというあらすじです。
読み直してみると、違った目で読めました。

tomokoさんの、賢治や啄木が岩手に大きなプレゼントを送り続けているという文章に感銘を受けました。その通りですね。
賢治の作品、特に春と修羅など詩は難解なので、わかりやすそうな文章を拾って自分なりに解釈しています(^_^;)
注文の多い料理店はおもしろいけど、怖い気がします。
私はなめとこ山の熊が一番好きです。

bookayakoさま
私、あれこれ云えるほど賢治の作品を読んでない事を思い知らされていますが、読んだ中では
「なめとこ山の熊」が私も一番印象深いです。ろうどくの 教室で絞られながら読んだのでcoldsweats01
賢治の作品には、本当に大事にしなければならないものに気付かせてくれる心が通っているかな?
時間をみつけて少しずつ読みたいと思っているところです。
これも岩手に行ったお陰でしょうか?

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