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2012年10月 1日 (月)

父の法事

私がこれから書こうとしていることは全く個人的な日記だと思っていただきたい。

複数の方の目にふれるブログの記事としてはふさわしくない内容になりそうだが、他に日記を書かないものだから、この場所に書こうとおもう。

昨日は私の父が亡くなって25年目の法事だったが、前日からの情報によれば、台風がまともに来そうで、そうなればJRを利用しても瀬戸大橋線はストップする可能性が高い。

行けない確率が非常に高くなり、お寺さんがお好きな岡山銘菓だけは宅急便で前日に発送しておいた。

ところが大型台風はどうしたわけか、岡山では台風の気配はなく、天気予報も少しずつ変化をあらわしてきたので、ぎりぎりの時間迄迷ったあげく、行く ことを決め、電車を利用して、無事に出席でき、本当によかった。 

兄夫婦にその子供家族、姉の所は3人、私達夫婦、全部で14人が集まった。

25回目ということで、父の葬儀をしたお寺で法要を済ませ、会食は近くのお料理屋さんへ。

脈絡ないおしゃべりの中に、父の思い出が織り込まれた。

姉、兄、私の3人兄弟は中学から家を離れて、寮に入ったり、下宿をしたりの学生生活が長かったので、両親の下で一緒に暮らした時期が短く、思い出も違っている。

私の知らないというか、記憶にない父の姿を見るように感じることもあった。

私の印象に強く残っている父の姿を話した。

父と病院の職員数名と共に、私も一緒に 石鎚山への登山をしたことがある。

  (その頃の父は外科医であると同時に数名の医者と共同で始めた病院の院長を務めていた)

石鎚山は晴れていれば実家から見える身近な山で、途中まではロープーウェイで行ける。

それから少し歩けば成就社で、ここの山小屋に1泊。

私達一行を迎えてくれた山小屋の男性(年配の人だったような記憶)が、父に向かって両の手を合わせて下さった。その事が私の強い印象となって忘れられない。

後できいた(たぶん母から)ところによれば、その方のお孫さんが大火傷をおい、危なかったのが父の治療で助かったということらしかった。

医者というのは、人命を助けることを仕事としているのだから他にも似たような話はあったのだろうが、子供の私が直接見たり聞いたりすることって他にあまりなかったのだと思う。

この話をしたら、後を継いでいる兄がいうには、手を合わせて下さった方の子供さんか、お孫さんかどうかは はっきりしないものの、

大火傷を負いながら助かった(植皮(皮膚移植)もしたそうだが)男の子は後に医者となり

現在は私の実家のある地で働いているという。

父はその事を知っていたのだろうか? その子が医者という職業を選んだことを。 

寡黙な父だったからどんな喜び様をしたのだろうか? と想像をしてみるが良く解らない。

医者としてはとても嬉しい話に違いない。  

父が亡くなった後で、父に恩を感じている方が何人かお参りに来て下さったことも聞いた。

身内のこんな話をブログに書くべきではないと思いながら、それでもそんな父を誇りに思えた昨日の法事だったので、ここに記しておきたかった。

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帰りの電車からは瀬戸内の島々を夕陽が照らす良い天気となっていたが、

岡山駅の放送では、台風の為東京行きの新幹線が運転を見合わせているとアナウンスが流れており、今日の不思議な天候を思い合わせると、よく無事に行って来れたと感謝の思いが湧きあがって来た。

これも父が導いてくれたことのように感じながら、満たされた思いに包まれている。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

患者であった子供を、ここまで決意させるほどの父君は、患者に尊敬される素晴らしい方であったと思います

近所に、患者の話しをろくに聞かず流れ作業の様に治療する医者がいます
困ったものです

hospitalOB神戸家さんへ
こんばんは!  コメント有難うございました。
昔の医者はどんな患者さんも診ていましたが、今のように情報も無かっただろう、研修などもあったのかどうか?  子供心にもよく働くなあ~と感じていました。
久しぶりに兄弟が揃って懐かしい話に花を咲かせました。

とても温かなお話に感動しました。
ご兄弟が皆で思い出話をしてくれる姿を
お父様も天国で目を細めて聞いていますよ。

医は算術なんて言われた時代もありましたが
お父様は立派な方でしたね。
ご兄弟の誇りですし、ずっと語り継いでくださいネ。

hospitalおばさまへ
おはようございます。 秋になりましたね!  秋は台風シーズンでもあり予定が狂うことも多いですweep  でも今回の法事は予定者全員が揃って無事に終了しました。
父の亡くなった歳に迫ってきている私たちですが、親を誇りに思えることはとても感謝です。  父にとって医は仁術だったと感じます。

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