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2011年8月19日 (金)

内田百閒・・・ノラや

ノラや  内田百閒著 を長く長くかかって、やっと読み終えた(文庫本)

Img003_640x453 私が住む岡山市の東部を流れる百間川のことは、私のブログにも度々ご登場願っているので、インプットして下さった方もあろうかと思うのですが、

その百間川の名を貰って百閒(ひゃっけん)としたといえば、

岡山の出身であることは直ぐわかるはず。

身近な存在の小説家であるはずなのに、今まで百閒の本を読んだことがなかった。

夫が買ってきて、短時間で読み終え、

「あっという間に読めるぞ~」

「猫が居なくなったというて、毎日泣くばかりして、可笑しい。。。」と云っていました。

どれどれ・・・

なるほど~ いつの間にか上がり込んで、居座った猫の「ノラ」

この猫が、ある雨の日に出て行ったきり帰ってこなくなったのです。

ノラを思う百閒の気持ちの揺れる様は尋常ではありません!

だらしなく、すぐ泣いてしまうし、仕事も手に着かないばかりか食欲も失せ

ノラが大好きだった出前の寿司は、ノラを思うあまり、もう食べられない!

たずね猫・・・云い方が違っているかナ?・・・のビラを貼り、

効果が出ないので遂に、新聞に折り込み広告をいれる。。。それも何度も!

これって、やはり尋常じゃないですよね~

でも、そんな事が可能だった百閒さんは幸せ者とも言えるのかな?

それほどまでに手を尽くしても。。。

ノラは遂に帰ってはこなかったの。 

やがて、ノラにそっくりの野良猫が家に居つくようになったけれど

百閒さんは、やはりノラを忘れることはなかったんです。

        *

本のはじめの部分では、ノラがお腹を空かしているのじゃないかとか

帰り道が分からなくなってしまったのか? そんな事を考えては

毎日、泣き暮らす百閒さんに少々嫌気がさしてきた。

でも、大の猫好きの私。

猫のしぐさ、泣き方の描写されている個所を読めば

手に取るように感覚が蘇って。。。

今は猫を飼っていないだけに、可愛さが思い出され懐かしさに溢れるのです。

手の肉球の柔らかさ、

夢でも見ているのか・・・ピクピクッ と寝ながらも動いたり。。。

あ~あ~ 猫、飼いたいなあ~

でも今はダメダメ、もっと年を重ねて外へ遊びに出られなくなったら

その時は・・・猫、飼いたい! 後は隣りの息子達に頼んで。。。

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上の写真は河原で拾ってきた小石に、我が家で飼っていた猫を描いたものです。

其々に、沢山の思い出を残してくれた猫です。

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コメント

猫好きな作家の紹介で、猫に寄せる、内田百聞のことをテレビで見ました。
先週だったと思います。
ちなみに今週は向井邦子さんでした。
犬派、の私はノラに寄せる異常なほどの百聞の愛情におかしさより驚いて見ていました。

誘拐されるか?迷子になるか、事故以外犬にはあり得ないことなのですが、突然いなくなったときの寂しさや、悲しさは理解できます。百閒は度を超しているように思われましたが、
石にかいたともこさんの猫の表情、よく描かれていますね。感心しました。

catさっこさん、こんにちは!
さっこさんは犬派なんですね。私は人生の中で一度だけ犬を飼ったことがあります。
シェットランドでしたが、頭がよくて可愛かったのですが、常に相手をしたほしいんですよね! その点、猫は我儘で放っておいてほしい時が長いです。
猫好きの私もそうなのかもしれません!?
どちらにしても、ペットは黙って愚痴を訊いてくれるからいいですね。

皆さんお優しくって、動物好きなんですね。
苦手な私ですが、dog犬もcat猫も飼ったことありますよ。
ただ死んだ時があまりに辛かったので、それ以来
飼っていません。

本は知りませんで恥ずかしいわね。
小石に書かれた思い出・・・・
大切になさってくださいね。
tomoko様
本当に素晴らしい画ですね。
いつか1枚分けてくださいませ。

catおばさま、おはようございます。
いつもコメントをありがとうございます。励みになります。
猫は苦手な方が多いようですね~  とっても可愛いのに? と思ってしまいますが、
猫かぶり、という言葉があるように人がいないとちょっと悪さをすることもありますが、
ただ其処で寝ているだけで可愛いんです! 
でも死んだ時は本当に辛かったですよ。 百閒さんのノラのようにプッといなくなってそのまま・・・という猫もおりました。死を自覚して出て行く・・・とは聞きますけれど。
絵を褒めて頂いて嬉しいやら、恥かしいやら・・・機会があれば・・・ネッ!

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