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2011年1月22日 (土)

テレビを見ました

NHKのプレミアム8という番組です。

玄侑宗久(げんゆうそうきゅう)さんへのインタビュー番組。

玄侑さんは芥川賞作家とお寺の僧侶という二足のわらじを履く方です。

寺の跡継ぎとして生を受けたものの、

住職という職業に疑問をかんじて激しい反攻期をすごした。

    ・・・ お布施という、本来仏様への寄付であるはずのもの、

     そのお金で自分の家の暮らしが支えられているということに ・・・

敷かれたレールの上を進むことにも抵抗感を持ったようです。

東京の大学に進むと宗教を感じさせない職業ということで

あらゆるアルバイトも経験。   しかし、

興味を広げるということは、自分が分散していくことにもなり

自分で自分をまとめることができなくなってきた。

自分をまとめるためには、書かないといけない!

初めての小説(240枚)を書くことによって、自分もまとまったと感じる。

作家になろうと思った。

親には27歳までに芽がでなかったらあきらめて帰ると告げる。

27歳が近づいてくる。。。人生で一番苦しんだ。。。死が近くにあった。

約束の27歳、修行に入った。

3年経った時、父が倒れ、寺に戻る。

住職になってみると、これはこれで興味が湧いてくる。

何をしてもお坊さんの仕事と繋がっている。

図書館を建て、地域に開放する。

貸しホールのような建物のスペースで演奏会などもする。

書くこと、書きたいという気持ちを忘れていた。10年ほども。

奥さまのお母さんが死の病の床で

「そろそろお迎えくるやろか。。。?」 と訊ねたのです。

その時、自分は 「いやいや弱気になってはいけません。。。」と答えた。

宗教者としての私に訊ねた、義母の問いに、この答えは間違っていた。

「そうかもしれませんね~」と答えるべきだった。

肯定することによって、大事な話が色々できたはず。

この時の反省から書いたのが≪アミターバ ・ 無量の光≫

死んだら阿弥陀様のところへ行くのだそうですねぇ。

阿弥陀様はアミターバから付いた名前だそうです。

そして阿弥陀様は光り輝いている。

この本は死者が主人公で、死者の口を借りて話しているそうで

是非読んでみたくなりました。

          *

あなたの命の残りがわずかしかない。。。と云うことを告げるのは

とても勇気がいると思います。辛いことだもの。。。

でも、そうだと分かった時に、言い残しておきたいことを伝えられるのだと思います。

いえ、まだまだ大丈夫ですよ。と云ってしまったら、

死に往くものは口を閉ざしてしまうでしょう。

           *

私の母のことになりますが。。。

癌の告知を(治癒を望めない)どうするかと、兄弟3人で話しました。

私達3人とも・・・よく云えば・・・正直者で

       ・・・悪く云えば・・・嘘も方便の嘘が付けないのです。

云わば、お芝居が苦手です。

だから、告知することで意見がまとまりました。

主治医の先生から告知をしていただきました。

その間、姉と私の二人は廊下で待っていたのでしたが

中からは笑い声も聞こえて。。。どうなっているのかと?でした。

先生がでてこられて。。。

「大丈夫ですよ、しっかりしておられます」と。

入れ替わって病室に入った私達二人を前にして

母は思いつくままに。。。

死に対する準備は、これこれで。。。

あれは、どこに置いてある。。。とか、

死に化粧のときには、薄くなった眉を描いてほしいなどということまで

その日はそんなことや、大昔の思い出話で時間が経ちました。

でも一晩すぎると、パタッとその話は出なくなったのです。

              *

アミターバの本の中ではお姑さんが云っています。

お坊さんが話すようなことじゃないけど、

でも、なんや死ぬのが楽しみになるようやわ。。。

              ・・・ 正確な言葉ではありません ・・・

眩いばかりの光に向かっていくなかに、懐かしいものが見え隠れするのでした。

2001年芥川賞を受賞した本は ≪中陰の花≫です。

玄侑さんの本にやわら興味が湧いてきました!

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コメント

人生も七十歳の坂を越すと、どんなに丈夫であっても死を意識するようになります。
男の平均年齢も近くなり、余命表もあと何年と、、
この坊さんは、まだ、レールの上を走ることに抵抗できただけ仕合せです。
私の場合、兄弟を養うため、そんなことを考える余裕もなかったのですから、、、
余計な事ながら一言

今晩は
tomokoさんのお母さんはしっかりした方だったんですね。尊敬しました。

自分の余命を告げられたとき私はどんな態度をとるかなとお母さんと比較しながらおもいました。
もう少し今の状態を続けられたら幸せです。

snowオラケタルさま

コメントありがとうございます
我が夫も70歳の坂を越え、今の内にと…
食べること、遊ぶことに欲深いですshock
それは違うだろう! って思いながら、お伴をしている自分も何なんだろう?

snowさっこさま

コメントありがとうございます。
この年になると、いつ何があっても・・・とは
思いながら、もう少し今のままで。。。と欲がでますね! 元気な時に考える、その時のこと、は
実際にはその時にならないと自分でも分かりません。穏やかでありたいと願うばかりです。

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