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2010年4月29日 (木)

旅で得たもの・・・4

4月29日

4泊5日ののんびり旅も、函館を最後に終わりました。

人との触れあい・・・これがこんなに素晴らしく、心に温もりを与えてくれるとは!

そんな事を期待したわけでもないのに。。。気付いてみれば、これが一番の収穫でした。

ツァーの旅行では難しいことかもしれません。

時間に縛られない、ゆったり旅の喜びを知りました。

最後となった函館のお話です。

旧イギリス領事館を後にして。。。さ~て。。。次はどうしよう?

3館共通入館券を買ったので、残り1館なのですが・・・

残っているのは函館市文学館と函館市北方民族資料館なので、そのどちらかを選ばないといけない。

文学は。。。他所ででも機会があるかもね!

と云うことで、選んだのは 北方民族資料館でした。

特別、興味があった訳ではないのです。。。

受付を済ますと同時に、後ろから男性が元気な声で

こんにちは!」 と。 私達の他にも二人いたので、

皆さん、こんにちは!  と云う感じだったのです。。。が

何故か、私達二人が捕まった!!

私、内心。。。え~ぇ! ちょっと~ 

 捕まっちゃったみたいでどうしよう!! 嫌だな~。。。

受付を通り過ぎるとすぐ、大きく開かれた展示室です。

壁は曲線を描いて変形の部屋です。

 壁一面に掛け軸がかかっている。。。近寄る時間を与えないタイミングで

さっきの男性が、説明を始めたのです。 私達二人に。

「ここに描かれているのは130年前の絵で、アイヌの暮らしぶりを12ケ月に分けてひと月ごとに描いてあります。

「130年前のアイヌと云えば純粋のアイヌと考えていいでしょう!」

「描いたのは日本人の画家○○という人です」

「アイヌの特徴をよく捉えていると言えますが。。。唯 偏見のようなおかしい所も見られます」

 ・・・・・ 1月の様子を描いた軸をさして ・・・・・

「雪の積った上を裸足で歩いているでしょ!」 

「こんなことは絶対に無いことですよ!」「これは偏見ですね」

私・・・「熊のような? とかですか?」

「そうそう、そう云うことですね~」

「130年前に、北海道まで来ることは、誰にでもは出来なかった。だからこの様に描かれた絵を見て知るしかなかったんですね~。 面白く見せようとする気持ちと偏見が、このような絵になったのでしょう」

成人の女性は口の周りに入れ墨をしている。

私・・・「私が小学生の時に、愛媛県ですが、こういう人が来たような思い出がありますけど。。」

「昔は、アイヌの人たちが全国の小学校などを巡回していたことがありましたよ」

私・・・納得する。 幻ではなかったと。

「アイヌの身体的特徴といえば、毛深いことです」

「でも毛深いことは、南方系の人種なんですね~。 沖縄の人達もそうでしょう?」

私・・・ ここでちょっとびっくり! 寒い地方の方が毛深いのかな、と無意識にもそう思っていた節があったので。。。

「毛深いというだけで、寒いところでは凍死したりします」

私・・・「寒いと、髭やまゆ毛やなんかに蒸気が付いて、それが凍りつく?」

「そう。それなんですね~」「だから寒い地方の人種は大体、毛深くないんです」

へ~え! そんなことは今まで考えてもみなかった。

「この絵を見てください」 漁をしている絵だ。

「杭を立てて遡上する鮭(?)を足止めし、小さい網ですくい捕っているでしょ!」

「アイヌの人達は自分達が食べる量だけ捕ればいいから、こんな小さい網なんですね」

「そして子供に漁の仕方を教えているんですよ」

子供が手伝っている様子が描かれている。

「これが大事なことですねぇ~。生きていくための大切な勉強なんですよ!」

私・・・同感! 親の後ろ姿をみて子供は育つと云うように、親がしていたことは、しようと思えば出来るんですよね! でも、親もしていなかったことって、よほど興味があるとか、せざるを得ないとか、誰かに教えてもらうとか。。。でないと、出来ないものです。

何と言っても、生きていく術を教えるのが最重要で、それしか要らない時代だったでしょう。

「それから、日本人もそんなような信仰ですけれど、アイヌの人達は我々以上に、全ての物に神が宿ると思っていました。」

「だから、物が傷んでも捨てたりしないで、大切にしました」

  お祭りの様子を描いたものがあります。

神様に奉納する踊りをおどっているようです。 着物をまとった女性や、立派な袢纏(はんてん)を着た男性がいます。そして漆塗りの器やホカイ(食糧を入れる入れ物)なども見えます。

「こういう物は、北前船がやってきて、物々交換で手に入れたものですね」

12月の軸だったかには、檻に入れられた熊が描かれている。

「全てに神様が宿っている。その中でも熊は一番の大事な神様なんです」

「で、ここが理解に苦しむのですが、親熊の魂を天の神様に送り届けるんですよ」

「つまり殺すわけね!」「すると、小熊が残されることがある」

「この小熊を檻に入れて大事に育てるんです」

「そして2年たったら、小熊の魂を天に居る親熊の魂に合わせるために送り届けるんです」

「この絵はそのお祭りの様子を描いている絵です」

「このお祭りを、イヨマンテと云うんですよ!」

「イヨマンテの夜っていう歌がありましたでしょ! 伊藤なんとかさんが歌い、のど自慢で沢山の人が歌って。。。これが審査員泣かせだったんですがね」

「この歌では夜となっていますが、本当のお祭りは昼に行われたのですよ」

私・・・イヨマンテってそういう意味のある歌だったのね! 全く知らなかった。

生きていくって、とても残酷だったり、哀しかったり。。。そう云うことと切り離して、きれいごとだけでは生きていけないんですよね。  胸にズ~ンと重いものが降りてくるのを感じました。

丁寧な説明を本当にありがとう。。。最初に変なことを思ったのが申し訳なかったです。

二人とも、大満足した時間でした。

    私の旅の記録はこの辺で終りにしたいと思います。

最後まで読んで下さった方、読みにくかったと思いますが、有難うございました。

↓北海道とお別れです

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           何と!  関空に降りるのに、岡山の真上を飛んでいます!

            児島湾大橋がかすかに見える辺りです。↓

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