« 春の庭ークリスマスローズ | トップページ | 雨の日曜日 »

2009年3月20日 (金)

ラジオ深夜便ー心の時代

昨夜なかなか熟睡ができないで、とうとう4時過ぎ、目がさめてしまいラジオをつけた。

NHKのラジオ深夜便で《心の時代》の番組が始まったところだ。

医師 朝日俊彦先生・・・ 5~6年も前になるだろうか? 緩和ケアの一連の講座を受けたときにこの先生のお話があったのを直ぐ思い出した。 それほど印象深い講義だったのです。 印象深いとここで私がいうのは、話の内容がこれこれで・・・と言えるほど覚えていないのですが。お話が楽しかった!! と云うことで、お名前を記憶していたのです。

終末期医療・・・在宅ホスピス・・・ そんな分野に大変力を入れておられる。 そう認識しておりました。

なんと! この番組で初めて聞きましたが、その朝日先生が癌!!

昨年の9月だそうです。 何か食欲がなくなって・・・肝臓の数値が乱れて・・・

それで調べてみると、おそらく胃ガンを原発としているであろう腫瘍が肝臓に拡がって。。

手術できる段階ではない!  何の自覚症状もないまま、見つかったときはすでにこうだったそうです。

10月11月と死の準備をすすめたと。。 

おそらく大勢の方が来て下さるだろうからDVDにお別れの挨拶を入れるとか、

開業して間が無いクリニックがちゃんと続いていくようにとか、

そうそう! 大事なことが抜けましたが、クリニックの仕事を続けられるように、我儘をきいてもらって、抗がん剤治療は土日にしてもらう。  この抗がん剤治療はやはり、きつい!

熱が38,5度もでる。 食欲が全くなくなる。

それなのに月曜の朝がくると、熱が下って仕事に行ける。 帰宅すると又熱がでる! 土日は熱がでる!

こんな感じで仕事を続け。。。元気な時の(病気になる前の)先生は、患者さんの病気を診ていたが、今は患者さんを人間としてみるようになったそうです。その人の家族や、考えや暮らしや。。。

時には癌の悩みを訴えてくる患者さんを抱きしめて、エールを送りたくなることがあるとも話しておられました。

100歳位のおばあちゃん患者さん、ご家族が相談にこられました。 

先生)  夜はぐっすり眠れるようにしましょう! そうすればご家族も助かりますから。

次におばあちゃんに向かって

先生) おばあちゃん、今一番したいことは何ですか?

おばあちゃん) 一日も早くおじいちゃんの所へ行きたい

先生) それでは、点滴などはせずにおきましょう

おばあ) それでいいです  

先生) おじいちゃんの所へ行くには三途の川を渡らないといけないけれど、クロールで渡    るか、平泳ぎで渡るか、渡り方にも色々あるよ

・・・先生はこんなことまで立ち入ってお話出来るのですね!・・・

そんなこんなで、食欲は無いのだし、おじいちゃんの所へ早く行きたいのだから、無理に食べなくてよし。  ある日おばあちゃん『チョコレートを1枚食べたい』と云ってそれを食べた。

翌日、眠るように亡くなったそうです。

進んだ癌になって、諦める事、やるべき事、がはっきり見えてきた。

家族で明るく何でも話す。

妊娠中の娘さん 『マタニティーの喪服は持ってないから、赤ちゃんが産まれるまで、死ぬのは待ってね!』と云うんです。

年が明けるころから少し考えが変わってきて(前向きになった?)もう乗ることもあるまいと思っていた飛行機に乗って沖縄へ行ったり、

元気で過ごしてきた60年余が、いかに周りの人々に生かされていたか。。。今度は今の自分に出来ることで恩返しをしようと、それが私の使命と思っているそうです。 

だから時々、お腹(胃ガン)をさすりながら、お前にはお前の使命があるだろうが、私も使命があり、私なりに付き合ってきたから、そのうちにお別れしたい。。。と話しかけるって!

大まかに、(私の勝手な受け取り方ですが)書くとこんな感じのお話を、実に愉快に、笑いをたっぷり交えて、話されました。

今朝も2回目のお話がありました。 ブログでは1、2回の話が混ざっています。

朝日先生これからもず~っと愉快な話しっぷりを楽しませて下さい。

« 春の庭ークリスマスローズ | トップページ | 雨の日曜日 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

人は相手の気持ちを推量できても、実際その立場に立ってみないと本当の気持ちはわからないと思います。その先生は癌になって、患者さんの目線で物が見れるようになったのですね。
病にはなりたくないけど、なってみて初めて見えるものも多いと思います。

こにちは!
tomokoさんもラジオ深夜便を時々聞くのですね。心の時代の番組は、味わいの深いものがありますね(くだらないのもありますがが)患者を診る人が患者になるってことは珍しい事ではないのですね。でも自分が病を得て、患者を見る目が変わるのは医者も患者もおなじ人間だからで、偉そうにしている若い医者も見習うべきだと思います。木を見て森を見ず、という医者が多い中で朝日医師のユーモアのある言葉に何故かほっとしました。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 春の庭ークリスマスローズ | トップページ | 雨の日曜日 »