« 人生の完結 | トップページ |  曲名を訂正します »

2009年2月18日 (水)

心の琴線にふれる

 この1週間というものは、実に大きい出来事が重なって、私はその渦に飲み込まれそうであった。 

いや、飲み込まれていたのかもしれないが、自分を小舟に例えるなら、辛うじて転覆だけは免れ、今ここに渦を離れることができた、そう感じている。

先日、書いたように義弟の死は、遠くない。。。と思っていたことではあったが、年齢的にまだ20年早かった。 だから。。。喪失感も大きい。

この義弟の死の前日、夫が予定していた胆嚢摘出の手術を受けたのです。

今ではそんなに大変な手術ではないように、ドクターは言われました。

それでも、説明と共に沢山の承諾書にサイン、捺印し、次第に不安? 恐怖? 

いろいろなダークな感情が頭を、胸を一杯に居座ってくる。

それまでの食事制限の味気なさ、外食の楽しみを奪われてストレスのはけ口を見失っていたので、手術を早く受けてほしい。と願っていたのも事実でしたが。。。

1ケ月半前に一度入院して、その時には今回よりもずっと簡単な手術とも云えない、胃カメラを少し長くしたような管でチョットした切開治療をしたのです。これも1時間程かかりました。一人待っていると何だか辛いものがありました。きっとこの目で見ながら居られたら、余り辛くないのかも知れませんが。。。 この時は友人にメールをうったりして、少しだけ気を紛らわしたものでした。

今回、本でも読みながら待とうかと。。。始めはそう思っていました。

でも、個室に入ることが出来たし、小さいスケッチブックと、朝庭で手折ったあけぼの椿、花瓶を持って行き、主人を手術室に送り出した後、病室で一人スケッチをして待ちました。

これは本を読むよりず~っと良かったです。 読書だと活字を追っていても、頭では違うことを考えたりする。 絵を描くときにはどう表現しようか? 色はこれでどうかな? と目の前のことに一生懸命になれるから、前回のときより待つことが楽でした。 ラジオも用意していたので、スイッチを入れると、昔好きでよく聴いたフルートの音が流れ、気持ちをなぐさめてくれました。

そうやって辛い時間を過ごしましたが、無事手術を終え、後はぐんぐん快復しました。でもその翌日に義弟の訃報。。。

人生って何と悲しいことが沢山あるのでしょう。

病院へ向かう車でラジオのスイッチ・オン   !! 偶然です! 病室で聴いたその同じ曲が流れていました。 ドップラーの田園交響曲(違っていたらごめんなさい)です。

昔々、学生の頃フルートのお古を戴いて、さわりだけ遊びに吹いたことがありました。

あ~~あ! なつかしい~!!  思わず涙が溢れそう。。。

この時 思ったのです。 涙って、閉じ込めていた思いを掘り起こしてくれるのですね。

この時は懐かしい曲が私の琴線にふれたのです。琴線に触れるのは音楽に限らず、優しい言葉が心の琴線に触れることも大いにあるでしょう。優しい一言で、思わず涙ぐんでしまう。。。まさにその言葉が琴線に触れた瞬間でしょう。  私はそうだと思うのです。

そして流れ出た涙は、それが悲しい想いなら、優しくなぐさめ、癒してくれる。 良い思い出なら、懐かしく思い出させてくれる。蓋をしていた感情がほとばしりでてくる。涙と共に浄化されて流れていく。。。

涙を流すって、必要なんです!!

ひとしきり そんな感情の高ぶりの中、思いを巡らせ、タイムスリップしたようでした。

涙をぬぐって、笑顔で 「おはよう!」 退院を控えた顔色の良い夫が待っていました。

« 人生の完結 | トップページ |  曲名を訂正します »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

今晩は
ご主人の手術、義弟さんの死亡、短い間に大きな出来事が重なって大変でしたね。しっかりしないとという思いが強かった時に聞いた曲が心を揺さぶられたようですが、その気持ちよくわかります。
私のもずっと昔、同じような経験があったように思います。私の場合は透明感のあるトランペットでした。
悲しい時は我慢しないで涙を流されるのもいいのではないでしょうか、遅くなりましたが義弟さんのお悔やみ申し上げます。スケッチという緊張を和らげられる趣味があっていいですね。うらやましいです。ご主人を大切に、

いろいろな事が重なるものですね。
いい事が重なるのは嬉しいですが。そうでない場合はつらいですね。
でもご主人はよくなられてきているし、もうすぐ春ですよ。前を向いていきましょう。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 人生の完結 | トップページ |  曲名を訂正します »